• Izumi Y

カルチャーショックと異文化適応上のストレス

カルチャーショックとは、慣れ親しんだサインや社会的交わりのシンボルを失うことから来る不安感、のことです(G.R Weaver)。


自分の国で当たり前にできていた対人コミュニケーションに難しさを感じること、大小を問わず物事を解釈、判断し、行動する時に、同じように上手くできないもどかしさを感じることです。


反対に、慣れ親しんだ環境下においては、私たちは何と多くの手がかりに無意識に頼っていることでしょう。例えば、初対面の人に会う時、相手に応じて何と言うべきか、他人の家やパーティに招待されたらどういう時にはお断りして良いのか、どんな人のどんな発言を深刻に捉えるべきか、など。日本にいたら、何となく感覚で分かり振舞えることが、異文化の中だと同じようにはできなくなる。


結果、感情的な反応として、イライラや、無力感、恐怖・不安感が生じます。さらに、長期的に異国に滞在する場合は、「自分は一体何者なのだろう?自分は今どこにいてどこに向かっているのだろう?」というアイデンティティの揺らぎや喪失感を経験することもあります。私のカウンセリングにアクセスして下さった方々の中にも多く見られます。



異文化適応におけるストレスの内で、特も大きいものは「言語の壁」と言われています。雇用機会に影響したり、コミュニケーションが上手く行かず、自信が低下します。そして、英語で自分の能力が発揮できない、英語で自分の良さが相手に上手く伝わらないという悔しさ。さらに、日常生活の全てが初めての経験の中、英語で1つひとつ確認を要するフラストレーション、失敗しないように過度に準備してしまう恒常的な不安感もあるでしょう。


「サポートの欠如」もチャレンジの1つです。日本語による各種サービスが限られていたり、家族や友達からのサポートが得られ辛い。また、日本に住む家族や友達から状況を良く理解してもらえない悲しみ。また、長年滞在していても、理解し合える友達が思うようにできず、孤立感や寂しさが根底にあることも稀ではありません。


このようなカルチャーショックや異文化での難しさを経験するのは、 普通のことなのです。また人によって、何にストレスを感じるか、どういう時期に感じるか異なります。そして、長年居住すれば消え去るというものでもないのです。


これらに対してどう対処できるでしょうか。以下、何かしらヒントになれば幸いです。


  • 受け入れる姿勢を持つ。新しい環境自体を変えることはできない、それなら、それを受け入れてみて、むしろ、好奇心を持って観察してみましょう。人、社会、文化など・・日本と何が違うでしょうか。

  • 上手く行かなくても自分を許しましょう。全て思うように行くはずはありません。時間がかかるものです。

  • 孤立を防ぐために、精神的に、身体的に、社会的にアクティブに。健康的な食事と定期的な運動を心がけ、交友関係を築き維持しましょう。新しい人に出会える活動に参加したり、何か新しいことを学んだり、ボランテイア等により地域へ参画することで、交友の輪が広がるかもしれません。また、日本にいる友達や家族との関係も維持しましょう。

  • 前ばかり、自分に不足しているものばかり見ずに、自分のここまでの道のりを認めましょう。自分では大したことはないと思っている事も1つの成果です。その積み重ねで今がありませんか。

  • 自分を可哀想だと思わず、自分を信じてみましょう。あなたがこの経験から得ているものは何ですか?あなたのどんな価値観が、多々ある選択肢の中であなたをここに導きましたか?

  • 自分の感情に蓋をせず、今どういう気持ちなのか、なぜなのか、心を覗いてみましょう。

  • 日本文化や日本人を、異文化に適応しようと努める過程でシャットアウトする必要はありません。アクセスしましょう。あなたの大事な一部です。

  • 助けを求めること、弱みを周りに見せることを恐れないで下さい。周りの人も同じ経験をしているかもしれません。


ぜひカウンセリングも上手に活用して下さいね。


カウンセラー 山口 泉 https://www.izumicounselling.com

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