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  • Izumi Y

新型コロナウイルスとメンタルヘルス

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、不安や落ち着かない気持ちになるのは自然なことです。その気持ちが、強い不安感やパニックとして現れる前に、ストレスにうまく対処することが大事になってきます。ここに役に立ちそうな対処法を紹介したいと思います。


1) 大局的な視点を持つ

人はストレスを感じると、物事を事実よりもネガティブに捉えがちです。最悪のシナリオを想像して、心配し過ぎていませんか?多くのケースはどういうものでしょうか?(例. 軽度の症状、治療により回復が可能な場合が多い。呼吸器疾患の持病を持つ人が感染しやすい。)

2) “落ち着きつつも注意を払う” アプローチ

基本的な衛生マナーのルールを守ったり、政府の活動制限等の施策にきちんと従うことで、感染のリスクを軽減できます。きちんと予防策を取っているのだと認識し、不安感で押しつぶされないようにしましょう。

衛生マナー

- 手を頻繁に洗う

- 目や鼻や口に触らないようにする

- 体調が悪い場合は完全に治るまで外出しない

- 熱や咳、喉痛、疲労感、息切れなどが見られる場合は、早めに医療機関に相談する。

(参考)COVID-19検査センターが各地の総合病院に設けられています。


3) セルフケアを意識して行う

前向きな心を持てるようにするには、自分自身を労わることが大事です。自分に合ったリラックス法や楽しみを見つけて実践しましょう。メディテーションやマインドフルネスを試したり、ライブ配信のヨガやエクササイズも活用できるかもしれません。また、バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけて下さい。

4) 意識的に家族や友達とオンラインでコミュニケーションをとる

活動制限や自己隔離により、孤独感や孤立感を感じやすい時です。メッセージ交換やSMSだけではなく、電話やビデオ通話も利用しましょう。親しんだ声を聞き、顔を見ると、つながる感覚は大きくなります。

5) 関連ニュースへのアクセスをコントロールする

絶え間なくネガティブなニュースに触れていると恐怖や不安感が増大します。最新情報を入手しておくことは大事ですが、正確で信用できる情報源から入手し、回数に制限を設けましょう。(例. 1日に1-2回、同じ時間に )

(参考)豪州政府は公式のアプリケーション(App Store, Google Play)とWhatsApp配信も開始しています。

6) 周りの人へ思いやりを持つ

お互いに電話等オンラインで繋がり合い、サポートし合うことで、連帯感を強めましょう。年齢や性別、国籍など問わず、誰もが影響を受けるものです。

不安感が継続する場合や、コロナウイルスによる不安感によって元々自分が抱えていた心の問題がないがしろになっていると感じる場合など、ぜひカウンセリングにアクセスして下さい。(現在、すべてのセッションはオンライン(例. Zoom、Skype等によるビデオ会議)にて行っております)


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