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  • Izumi Y

ロックダウン下での対人関係


ご自分やパートナーの在宅勤務、お子さんのホームスクーリングによって、家庭内、人間関係のダイナミズムは大きく変化しています。誰もが、家という同じ空間内で、同時に、1つ以上の様々な役割を果たしていることでしょう。例えば、従業員として、母として、パートナーとして、娘として。


すると、家「から」働く(working FROM home) というよりも、家族や生活のすべてを含む家「と」働く(working WITH home) という感覚の方がしっくりくるかもしれませんね。


そのような状況下でイライラやストレスを感じるのはおかしいことではありません。

ここに、愛する人たちやリモートで働く同僚とのコミュニケーションにおいて役立ちそうなヒントをいくつか記したいと思います。


1)感謝の気持ちを、相手が「何をしたか」というよりも、相手が「どういう人であるか、どうであるか(ひととなり)」という観点で伝えましょう。

  

  例:「食器洗いをしてくれてありがとう」よりも「気を利かせてくれてありがとう」



2)相手はわかってくれるはずと期待したり、溜め込んだ不平不満を一気にぶつけるのではなく、はっきりと建設的に自分の気持ちとニーズを伝えましょう。


  例:「今すごく疲れてるから、少しだけ自分1人の時間が必要なんだ。」

    「顧客の電話対応がこの時間は子供が駄駄を捏ねる時間で難しいから、

     誰かと代わってもらえませんか。」


3)想像力と遊び心を持ちましょう。


  例:ムードや親密さを高めるために、家ででもドレスアップして素敵な食事を取ること

    はできます。


4)過度に不安がちなパートナーや家族へ:


  • 理論を使い、話を通じて不安を和らげようとするよりも、「心配なのは当然だよ。大丈夫だよ。」と抱きしめてあげましょう。また、相手に自分の手をぎゅっと握らせましょう。

  • 相手の恐怖や心配の度合いを和らげるために、ニュースや関連する話を減らし、音楽やアウトドアの時間(例. 散歩)を増やすよう促しましょう。


5)この状況を変えようとするよりも、この経験の意味は何かを考えてみましょう。


  • 大局的な視点を持ってみましょう。この経験から、あなた自身やパートナー・世界について何を学びましたか?あなたの生活にとって大事なことは何ですか?


  • 私の好きな言葉の1つに、「夜と霧」の著者 Victor Frankl の"Tragic Optimism"というものがあります。「悲劇の中の楽観性」とでも訳せるでしょうか。どんなに先が見えず、苦悩の中にあっても、人は楽観的でいることを選ぶことができます。楽観的でいると自分に対しても周りに対しても心がオープンになり、その中から色々な学びが得られるのかもしれません。


カウンセラー 山口 泉

*現在オンライン(ビデオ通話)でカウンセリングを提供しております。

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